地震後の住宅には、内装や外装にひび割れが生じることがあります。これらのひび割れを放置すると安全性や美観を損なう恐れがありますが、原因や修理方法を把握していれば、適切な対処によって不安を解消できます。本記事では、ひび割れの種類をはじめ、「ひび割れの調査」「ひび割れの予防策」「地震保険を使う場合」などについて詳しく説明します。

1. ひび割れの調査
ひび割れへの対処をする際は、まずその“状態”を正確に把握することが最も重要です。特に地震後のひび割れは、建物内部の構造に影響している可能性もあるため、以下のステップを参考に詳しく調査しましょう。
目視と触診
ひび割れの「長さ」「幅」「深さ」を大まかに確認します。
触ってみてザラつきや脆さを感じるか、指で押すと崩れるなどの異常がないか確かめましょう。
幅が0.3mm以上の場合は、要注意サインとされています。
写真撮影と記録
携帯やカメラを使い、ひび割れの位置や形状がわかるように撮影します。
幅の変化や拡大がないか定期的に測定し、日付とともに記録しましょう。
周囲の壁・柱・床との接合部もあわせて確認し、変形や浮きがないかメモしておきます。
構造か非構造かの判別
基礎・柱・梁など建物の主要構造部に及ぶひび割れは、「構造ひび割れ」の疑いが強いです。
表面だけの浅い亀裂(「非構造ひび割れ」)であっても、見た目だけでは断定が難しいケースもあります。
建物の強度に関わる恐れがある場合は、早期に専門家の構造診断を受けましょう。
建物全体のゆがみチェック
ドアや窓がスムーズに開閉できるか、床の傾きなど建物のバランスを総合的に確認します。
地震後には、外壁だけでなく、室内の天井や床にも亀裂・ずれが生じやすいので注意しましょう。
2. ひび割れの種類
ひび割れの種類を大きく分けると、以下の二つに分類されます。
構造ひび割れ
基礎・柱・梁など主要な構造部分に発生し、建物全体の強度に影響する深刻な亀裂
非構造ひび割れ
壁や床など表面に発生し、建物の強度にそれほど大きく影響しないもの
3. ひび割れの予防策
地震が起きた後の損傷を最小限に抑えるためには、日頃からのメンテナンスと耐震性の向上が欠かせません。以下のポイントを押さえましょう。
定期的な点検・メンテナンス
外壁の塗装
外壁は雨風や紫外線などで劣化しやすい場所です。塗膜が傷むと内部に水が浸透し、ひび割れの原因になります。定期的に塗装や補修を行うことで、防水性能を維持しましょう。
防水工事
屋根・ベランダ・バルコニーの防水が不十分だと、雨水が家屋内部に浸透して構造を弱めます。水分が乾燥と膨張を繰り返すことで、ひび割れが広がりやすくなるため、定期的に防水工事を実施しましょう。
耐震補強
金物補強
古い木造住宅の場合、筋交いの接合部や土台との固定部分を金物で補強することで、揺れの力が分散されやすくなります。
耐震パネルの設置
壁の内部に耐震パネルや耐震ボードを入れて補強することで、地震による大きな揺れに耐えられる構造を実現できます。
基礎補強
コンクリート基礎の強度が不足している場合や、基礎自体にひび割れがある場合は、増し打ち工事や表面の補強で耐震性を向上させることができます。
気温や湿度管理
室内の極端な乾燥・結露は建材の収縮や膨張を増幅させ、ひび割れを招きます。
和室の砂壁や漆喰壁など、湿度に弱い素材はとくに注意が必要です。
将来的な建て替え・増改築の検討
築数十年以上経過し、大規模な補強が必要な場合は、建て替えや増改築により最新の耐震基準を満たす方法も選択肢に入れて検討しましょう。
長期的に見たときのコストや安全性を考慮することが大切です。
4. もし保険を使う場合
地震後のひび割れ修繕費用が保険の対象となるかは、契約内容や被害の程度によります。次の点を確認しましょう。
加入している保険の種類
地震保険
通常の火災保険だけでは地震による損害をカバーできない場合が多いため、地震保険を付帯しているかどうか確認が必要です。
特約の確認
地震・噴火・津波など、特定の災害にのみ補償が適用されるオプションを追加しているケースもあります。
保険金適用の条件
被害認定の基準
ひび割れの幅や発生箇所など、保険会社ごとに基準があります。
被害写真とリフォーム見積書
申請には写真や見積書が必要となることが多いため、早めに記録を残しておきましょう。
時効に注意
地震後の申請には期限が設けられている場合があるため、できるだけ早い調査と連絡が重要です。
専門家による立ち合い
保険会社の鑑定人や専門家が現地調査を行い、地震被害かどうかを判定します。
テクニカルなやり取りが発生するため、保険対応に慣れた業者に依頼するとスムーズです。
適用されないケースもある
経年劣化によるひび割れは、地震保険の補償対象外となる可能性が高いです。
地震が原因ではないと判断された場合も、保険金が支払われない場合があります。
5. 修理の手順:非構造ひび割れのDIY例
地震後に見られる「非構造ひび割れ」はDIYで補修できるケースがあります。以下はその一般的な手順です。
クリーニング
埃や汚れを掃除機やブラシでしっかり取り除き、亀裂部分を清潔に保ちます。
下地処理
スクレーパーで古い塗膜や緩んだ部分を削り取り、表面を滑らかに整えます。
プライマーを塗布し、補修材がしっかり定着するようにしましょう。
補修材の塗布
補修材を隙間なく詰め込み、補修用メッシュテープを併用して剥離や再発を防ぎます。
仕上げ
補修材が完全に乾燥したら、サンドペーパーで表面を均します。
最後に塗料を塗って、周辺と色や質感を合わせましょう。
自分で対応するのが不安な場合
耐震診断の依頼
プロの建築士や耐震診断士に依頼すると、ひび割れの状態だけでなく建物全体の強度を総合的に診断してもらえます。
専門的な機器やノウハウを活用して、補強の必要な箇所や適切な補修方法を教えてもらえるため、安心感が得られます。
施工業者への一括相談
信頼できる施工業者にまとめて相談すると、耐震補強やリフォームまで一括で対応してもらえることがあります。
保険の申請や役所の補助金事務手続きなどをサポートしてくれる場合もあるため、手間を減らせます。
6. まとめ
地震後に発生したひび割れを早期に対処するためには、
ひび割れの調査(位置・種類・深さを確認し、必要に応じて専門家へ相談)
予防策の実施(定期点検や防水工事、耐震補強など)
保険の活用(地震保険や特約の確認、被害認定基準への対応)
が大切です。
自分で判断が難しい場合は、耐震診断やプロ業者への検査・相談から始めてみてください。
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